デリケートな部分に使うからこそ慎重になりたいローション選び
使うことで一気にエッチな気分が盛り上がってエロさが増してくるのがローション。バイブやディルドを使ったオナニーや、セックスの際に挿入しやすくするためにも重宝しますよね。
特に、挿入時にコンドームが擦れることで痛みを感じて、セックスを苦痛に思っている女性にとっては深刻な悩みです。性生活の満足度を高めるためにも是非とも一つは持っておきたいところです。また男性にとってもオナホールでのオナニーには必需品です。
このように様々な場面で使えるローションですが、1つだけ持っていればすべてが事足りるとは言えないのがローションの奥深いところです。
配合されている成分の違いによるローションの選び方
どれも同じように思えるローションですが、選ぶ際に気をつけたいことがあります。
それは女性に不向きなローションもある!ということです。配合されている成分の違いによって、その時々で使っていいのもあれば、使わないほうがいいのもあります。
ローションの主成分には「ポリアクリル酸ナトリウム」「グリセリン」「ポリクオタニウム」「カルボキシビニルポリマー」「シリコン」「オイル」などの種類がありますが、その時々のプレイに適したものを選ばないと後々不快に感じる場合がありますので、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
日本で多く売られているポリアク系ローションはセックスに不向き
日本のローションで最も多いのがこのポリアクリル酸ナトリウムが主成分のローション。有名なところでは下記に紹介している”ペペローション”や”ティアラプロ”がこのタイプに当てはまります。
ヌルヌルっとした感触が楽しめるうえ、比較的安価なのでお風呂場なんかで大量に使用するプレイに適していますが、洗いづらく流しにくいといった欠点があります。また、水分を吸収する性質も持っており、膣内に入ると中の水分までも吸収し免疫低下につながるとも言われています。
セックスにも使えないことはないですが、終わった後はきっちり膣内を洗い流さないとダメですし、洗い流し過ぎると善玉菌まで減ってしまうのでわりに面倒です。なので女性向けというよりは、男性のオナニーに適したローションと言えそうです。
挿入に向いているにはグリセリン系かポリクオ系ローション
グリセリン系ローション
グリセリン系ローションの特徴は、水に溶けやすく簡単に洗い流せるところです。
主成分であるグリセリンは化粧品や医薬品、食品添加物にも利用されている安全性の高い成分で、そのためグリセリン系ローションは膣内に入れても全く問題がない挿入に適したローションになります。
単価が少々高めなので大量に使用するプレイには向いていませんが、その代わり性交痛にお悩みの方にはおすすめです。
代表的なのが下記の”リューブゼリー”!
このリューブゼリーはそんな悩みを持つ女性のために開発された潤滑ゼリーで、産婦人科、泌尿器科等医療分野でも推奨されているとのことで安心して使えます。
デリケートな問題だからこそ、専用のローションを使って相手を思いやる気持ちが大切になります。安いからといって普通のローションで済ますことなく、リューブゼリーのような専用ローションを使うことで、お互いの信頼関係も深まるんじゃないでしょうか。
ポリクオ系ローション
ポリクオ系ローションの主成分であるポリクオタニウムは、化粧品やシャンプーなどにも使われていて、低刺激でお肌にも優しい安全面でも問題のない成分です。ローションとしての商品の種類は多くありませんが、潤滑性も高く愛液の代用として使え挿入に適しています。
ポリクオタニウムを配合しているのが”アストログライド”というローション。
このアストログライドは元NASAの技術者が開発した、北米その他で年間400万本の売り上げを誇るベストセラーのローションです。
サラッとしたタイプになりますが、潤滑性能が高くぬるぬる感が長続きするのにも関わらず、使用後は簡単に水で洗い流すことができるのでかなりの好評を得ています。
他のローションに比べて少々高いように思われますが、少量でもその効果を十分に発揮してくれるので、コストパフォーマンスも悪くありません。
人間の体液と同じpHバランスで身体にやさしく、アメリカでは医療機関でも使用されているそうです。コンドームと併用しても劣化することも無いので、セックス時だけでなく女性のオナニーやアナルにも使える万能ローションと言えます。
洗い落しやすく使い勝手の良いカルボマー系ローション
さっと拭くだけで落とせるのがカルボマー系ローション魅力で、洗い不要の触れ込みで販売されています。
例えば下記のローションもその一つ。もはや商品名が洗い不要となっています。
カルボマー系にはカルボキシビニルポリマーという成分が含まれており、化粧水や基礎化粧品にも使われている安全な成分です。
そのためセックスにも使えますが、サラサラっとしている分乾きやすく、長時間のプレイには向いていません。どちらかというとオナホールでササっと済ませられる男性のオナニーに適したローションです。
アナルプレイにはシリコン系ローション
シリコン系ローションの最大の特徴は、長時間維持できる高い潤滑力。ローションの中でも最も潤滑力があり、そのためアナルプレイに適していると言われています。反面、流しずらい側面があり、セックスに不向きとも言われています。
またシリコン製のおもちゃとは相性が悪く、一緒に使用するとおもちゃを溶かしてしまう恐れがあります。
アナルプレイを主として楽しみたい方のためのローションとも言えますが、使える用途が広くないので、初めてローションを購入する場合には、もっと用途の広い、他のローションを試してからでも遅くないと思います。
コンドームと相性が悪いオイル系ローション
オイルベースなので、乾きにくく長時間のプレイに向いています。
ただしオイル系はゴムとの相性が良くなく、コンドームを溶かしたり、破れたりする恐れがあるので、ゴム製コンドームを装着してセックスする場合には使わないほうが良いでしょう。
様々なローションがある中、オイル系ローションを使うメリットはあまりないかもしれません。
たかがローションされどローション
性行為において、脇役ながらもとても重要な役割を果たしているのがローションです。でも、使い方によっては不快を覚えることになるかもしれません。
男性が自分で使う分にはそれほど問題はないとは思いますが、それでも少なくても成分が表示されているローションを選んでください。成分非表示のローションには、おそらくポリアクリル酸ナトリウムが含まれているものが多いとは思いますが、実際にはわかりません。
ましてや女性の膣内は男性に比べてとてもデリケートです。たかがローションとは考えず、女性が自分で使う、またはセックスで使う場合には必ず慎重に選んでください。